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2017年1月15日 増田豊文教授:第2回村山の「あんばい?いい家」大賞設計コンペ公開審査に臨みました。

教員の活動
建築環境学科教授 増田 豊文

1.建築コンペ概要
第2回村山の「あんばい?いい家」大賞設計コンペ(山形県村山市主催)は、今年度2回目を迎える住宅設計実施コンペである。実施コンペとは、クライアントが見つかれば、実際に入賞作品が建設されることを前提にしているコンペの総称である。
市民の定住及び転入者の増加を図ることがコンペの趣旨となっており、経済性と環境への配慮のバランスがとれた「雪を考えた住宅」、将来的に三世代同居が可能な「世代循環ができる家」の設計案が求められた。設計コンセプトは、下記の通りである。
A.コンセプトⅠ:「雪を考えた住宅」
地域の特性を考慮した雪を負のイメージとしない、経済的負担軽減と環境への負担軽減をバランスよく取り入れた「雪を考えた住宅」
B.コンセプトⅡ:「世代循環ができる家」
家族が増え三世代が同居する場合でも家族のコミュニティと各世代のプライバシーのバランスがとれ、将来の家族構成の変化にも対応できる「世代循環ができる家」
C.コンセプトⅢ:「魅力を感じる効率的な住宅」
建築価格や設備を抑える等、若い世代が「魅力を感じる効率的なデザイン」

2.コンペ応募状況と一次審査
今年度は、全国から137件の応募登録があり78作品が出展され、11月22日の一次審査の結果、15作品が予選を通過し公開審査の対象作品として選考された。(表-1参照) 遠くは福岡県?京都府からの一次審査通過作品があり、このコンペが全国レベルであることを理解した。筆者は、ライフステージに応じて可変する住宅を提案し、15作品に選考され、村山市で開催される公開審査に臨んだ。(図-1参照) 


図-1 応募作品

3.審査結果
公開審査は、1月15日に村山市のプラザホールで開催され、各作品のプレゼンテーションが始まり、審査員との活発な意見交換がなされた。(図-2参照) 審査の結果、7作品の入賞者が選出された。佳作の西日本工業大学以外は、全て建築設計事務所の入賞であった。(図-3参照)
筆者は入選を逃したが、建築設計実務力の更なる向上のためにも、この様な実社会との交流は必須であることから、今後も機会を増やしていきたいと考えている。

 
図-2 プレゼン?審査会場の様子


図-3 公開審査参加者(中央が村山市長)