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総合政策学部 総合政策学科

最初の大学グッズ企画

2019.2.5
総合政策学部教授 小出 実

 学園祭の前日、2018年10月19日に最初の「公式大学グッズ」であるマグカップ3種類をセブンーイレブン東北文化学園店に納入し販売開始することができた。(第一弾の大学グッズ)また、第二弾として、クリップ部分等に公式の大学商標を付したボールペンとシャープペンシルを、2019年1月30日に販売用の什器に入れて販売開始することができた。
 着任当時、大学グッズが無い本学において、東北大学の生協に置いてあるシンプルな大学ロゴマーク付きのマグカップを思い出しながら、毎日のインスタントコーヒーをそれで美味しくいただいているような気分を想像していた。そのような気軽な気持ちで簡単に公式大学グッズの販売が開始できたように思われるかもしれないが、現実は、そう単純にはいかなかった。
 2018年の大学グッズ企画の稟議書に記載のゼミ活動の経緯を振り返ってみると、『2016年には、「TBGU知財塾」の商標に関する意匠「デザイン」制作および商標登録願。2017年には、大学の登録商標を使用した大学グッズ企画(オリジナル商品サンプルの制作)。2018年は、大学グッズデザインを募集してそのデザインのマグカップをセブンーイレブン東北文化学園店での販売開始…。』等の記載があり、石の上にも三年の三年目の学園祭までに、何とか間に合うように、公式大学グッズの納入ができたのである。
 2018年度の教育改革支援費申請書の計画の背景には、『文房具等のいわゆる「大学グッズ企画」については、大学のブランド戦略の一つとして大学自体で企画が行われ、大学生協等においても企画?販売が行われている実情がある。特許庁大学知財研究推進事業における「大学におけるブランド活用の研究報告」によれば、大学のブランドとは、大学名を聞いた際、どのような教育が行われているのか、卒業生はどのような分野で活躍しているのか、キャンパスはどのような雰囲気なのかというように、イメージとして浮かべば、それはブランドのある大学であるという。…。大学のブランディングとは、大学独自のブランドを強くする活動のことであり、…。例えば、シンボルマークやロゴマークなどの視覚的コミュニケーションツールの活用はブランディングの一手法であり、大学における組織の問題や経営上の課題を解決する手段として大学全体で実践、取り組むことができる。』とある。予想される効果は、『知的財産管理の主体的な実践教育の涵養及び「大学グッズ販売企画」の実現と将来的には…卒業生、大学関係者などのステークホルダーに記憶され、大学のブランディング活動である強い大学ブランド形成の第一歩となる。』と結んでいる。継続されることを期待したい。