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大学院
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健康社会システム研究科[生活環境情報専攻]

前期2年の課程

修学年限 2年
入学定員 10名
取得学位 修士(生活環境情報)

後期3年の課程

修学年限 3年
入学定員 2名
取得学位 : 博士(生活環境情報)
情報技術(IT)を活用して
高度生活環境を形成


 これからの地域社会においては、情報技術(IT)を活用して社会?産業の発展を確保しつつ、豊かな自然と共生する快適で安全な高度生活環境の形成が必要とされています。
 都市計画、建築、防災、環境工学など快適?安全生活環境の創生?構築?維持にかかわる分野と、情報ネットワーク、情報処理技術及びこれらを活用したコミュニケーション技術などの高度情報社会の構築?運営にかかわる2分野において、高度の学問的知識と学際的素養を身につけ、それを実際に適用して、問題を解決していく能力をもつ人材を育成します。
生活環境情報専攻の研究分野
? 快適で安全な社会のために ?
生活環境情報専攻

情報工学分野

最先端情報処理システムを研究する
  • パイプライン、マルチプロセッサなどの並列処理技術を学び、多様な社会ニーズに即した高度な情報処理システムの構築法を研究する。
人に優しく賢いロボットを開発する
  • マルチメディア情報処理技術を学び、医療や福祉に役立つ自立移動型ロボットを開発する。
生体情報の福祉工学への応用を探求する
  • 人間の五感(視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚)の仕組みについて調べ、人工感覚器、そして、診断装置への応用を探求する。

健康建築分野

人にやさしい「健康環境」を研究する
  • 室内環境の測定、解析、予測、制御、改善関連の最新技術を用いて、アレルギー疾患、室内感染、化学物質過敏症などの発生抑制を実現する健康環境を研究する。
健康快適な「健康建築」を創造する
  • 最新の建築技術、建築環境工学、室内環境学、空気清浄技術などを通して、健康快適なインテリアデザインを有する健康建築を創造する。
「健康建築設計法」を開発する
  • 室内感染やシックハウス症候群などのBuilding related illnessの発生抑制対策が施された医療施設と健康建築の新たな建築設計法を開発し、建築物への適応を探求する。

地域環境分野

持続可能な地域環境の形成を研究する
  • 地域政策やコミュニティーデザインを学び、グローバルな視点を持ちながら地域に根差した持続可能な地域のあり方を探求する。
快適な居住計画や地域福祉を研究する
  • 快適な居住環境や地域福祉のあり方を学び、まちづくりや医療?福祉施設計画への適応を探求する。
自然と都市環境の豊かな融合手法を研究する
  • 自然環境保全やエコロジー、都市防災?減災について学び、自然と都市環境の豊かな関係性について探求する。

研究紹介(情報工学分野)

サンプル画像
新生児難聴スクリーニング装置の開発   
和田 仁 教授 研究グループ 


 図1は、本研究室で開発してきた新生児用中耳疾患診断装置(新生児難聴スクリーニング装置)で実際に新生児を計測している様子です。従来困難とされてきた中耳病変の診断を、中耳の動きやすさを計測することにより、生後5日以内であっても非侵襲に診断が行えるようになっています。今、この装置の性能を一段と高める研究を行っています。

図1.新生児難聴スクリーニング装置で新生児を計測している様子
図2.大学院生が学会で発表している様子

研究紹介(健康建築分野)

健康建築分野
快適?健康住環境の研究開発   
野﨑 淳夫 教授 研究グループ


 本研究室では建築環境における課題解決を目的とし、環境技術や建築環境工学に立脚した研究開発を行い、健康快適な建築環境の実現を重点テーマとしています。産学官との共同研究により、健康住宅、健康器具、住設機器、家電製品、空調設備機器などの研究開発が進行中です。
 例えば、空気汚染対策では、汚染物質の発生と除去の両面での検討が求められますが、研究室では厚生労働省、国土交通省、経済産業省、他大学、民間企業などと連携し、建材、生活用品、人体、環境機器などの発生?除去特性を定量的に求め、更には建築物の設計段階で室内濃度予測を実現する予測モデルを開発しています。
この研究により、室内における個人曝露量の予測精度が飛躍的に向上しています。

図 空気汚染物質濃度の予測計算と個人曝露量の推計

Graduate student interview

太田 暁さん(生活環境情報専攻 修了)

太田 暁さん(生活環境情報専攻 修了)
やりたいことをやる、それが一番です
 私は文系出身で、大学院からITの世界に入りましたが、困難はなく楽しく勉強しています。将来は、ソフトウェア開発を通して生活を豊かにし、人のためになる仕事をしたいと思っています。
授業では、アンドロイドのアプリ組み込みシステムなどを学んでいます。モノ作りの過程を目に見える形で理解することができるので、日々発見があり面白さを実感しています。
 やりたいことをやる、それが一番です。自分のやりたいことを貫き通してください。