南三陸町へ移住した人たちは大きく分けると4つの世代があります。
震災前の移住者を0世代とすると、第1世代は震災後ボランティアや支援者として派遣され、それをきっかけに移住してきた人たち。
「彼らは、被災後のカオスな時期を町の人とともに乗り越え、深いつながりが生まれそのまま移住するというパターン。彼らは町を選んで入っているわけではなく、たまたまその町だったという人たちで、被災自治体で一番特徴的な人たちですが、町の復興だけでなく、移住者ネットワークや地域コミュニティの運営、ビジネスの分野などでも担い手として地域を牽引してきたという特徴があります」と山﨑先生。一方。第2世代は、第1世代が活躍しているのをみて、「自分たちも彼らと同じようにやりたい」と入ってきた人たちで、中々うまくいかないという経験をした世代。そして、第3世代は、復興も落ち着き、他の地方移住と同じように、地域おこし協力隊*3など、それぞれのミッションを持って移住してきた人たちです。
*3:都市から人口減少や高齢化等が進む地域に移住し、地域ブランドや地場産品の開発?販売?PR等の地域おこし支援や農林水産業への従事、住民支援等の「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住?定着を図る取り組み。
かさ上げ工事が進む南三陸町(2019年時点)。