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第 4 回建築設計競技に建築環境学科学生3人が入賞

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 一般社団法人実践教育訓練学会が開催する建築設計コンテスト「第4 回建築設計競技」(テーマ:リモートワーク住宅)で、建築環境学科の学生3人(増田ゼミ3年生)が2等に入賞しました。※応募作品数76 作品

◎2等/ アイディアホーム
賞菱沼 佳祐
「リモートワークのためのツインオフィス~坂道界隈にあるオフィス街」


審査員講評
 海を臨むことができる高台に、RC 造4層構成の住宅の提案である。この最下の地下1階に「ポケットオフィス街」を設けており、この空間概念がたいへん興味深い。通勤移動がなく日々の生活が単調になりがちなリモートワークの課題を、あえて一度私生活の玄関から強制的に外出させ仕事スペースに至る動線が、住人の気持ちのメリハリに寄与できる。また孤立しやすいリモートワークに対しお互いの気配を感じさせる間取りも興味深い。
 小規模ながら多様な用途が盛り込まれ、空間の使い方が工夫されており魅力と可能性を感じる。植栽を中心に配置することにより、街中にあっても自然との触れ合いを可能にする空間が住居と一体になっていることが高く評価された作品である。

◎2等/ 日本住宅賞
正木 亮
「コートを囲んでリモートワーク~独立した夫婦のオフィス~」


審査員講評
 自宅でリモートワークを行う際の悩みとして、家族の話し声や家事の生活音、同居家族のオンライン会議の声等の雑音が気になり仕事に集中できない点が上げられている。作品は共働き夫婦が家族のつながりを保ちながらお互いに快適にリモートワークを行える住宅の提案である。1階は家庭生活の空間とリモートワークの空間を分棟して明確に分けた上に、リモートワーク室を別々に設けながら、1室につなげても使用できるよう配慮されている。また、分棟としても家族がお互いに見える関係にあり、ワークスペースからも居住感をリンクさせる工夫が取られている。細かい部分まで考えられた設計が高く評価された。

◎2等/ メガソフト株式会社賞
佐藤 駿
「離れのオフィスがある家~屋上庭園を巡ってオフィスへ~」


審査員講評
 仙台市内の高台に位置する「離れオフィスがある家」である。
1階と3階に仕事部屋を設置して、リモートハウスとしての仕事の集中とリラックスを追及しており、「この家なら家族と住んでもいいな」と思わせる作品である。北側のカーテンウォールは、メンテや水滴問題など色々あるかもしれないが、インパクトがあり、雨の日も楽しく過ごせそうである。緑も多く、左下の空間には将来ホームエレベーターの設置ができそうなので、永く暮らせそうである。居住空間からちょっと離れた仕事部屋は、会話なども聞かれない遮蔽性がいい。図面表現にも独自性と工夫が見られ、室内のレイアウトも良い。マイホームデザイナーを活用した表現が高く評価された作品である。