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【作業療法学専攻】第4回オープンキャンパス開催報告

作業療法学専攻
【オープンキャンパスの流れ(完全予約制で午前、午後に開催)】
前半:作業療法士の仕事の説明、体験授業
後半:専攻の説明、学生とのフリートーク

〇体験授業
「こころと体を元気にする作業療法を体験しよう~作業活動で変わるこころと体」

 入院している患者さまのなかには、運動や訓練は苦手だけど、手工芸や折り紙などは好きだったり、得意だったりする方がいます。作業療法士は、作業活動を通して楽しみながら体の機能が回復するよう、対象者に合わせた活動を提供しています。今日はその一部を体験して頂きました。

フィンガーペインティングを行い、作業活動の前後で大豆運び、立位体前屈の数値の変化をみてみました。フィンガーペインティングとは、指先、手のひらに絵の具をつけて、指を使って色を塗るものです。はじめは、在校生に手伝ってもらいながら実施をしました。写真は、在校生による練習の様子です。

 作業活動後に同じように大豆運び、立位体前屈をすると、大豆を運ぶスピードが早くなったり、立位体前屈の値が大きくなって(体が柔らかくなる)、びっくりした様子でした。
作業活動は、運動や訓練と同じような効果がありますね。小さなお子さんでは、脳の発達を促す効果があります。感染症対策の為に、高校生には体験してもらえませんでしたが、事前の在校生の実験では、作業後は二人三脚で早く歩けるようになり、作業を一緒に行うことで他者との協調性が高まる効果も確認しました。まさに、作業は『こころと体』の両方に働きかけることが出来るのです。

〇専攻の説明
 専攻の説明後は、保護者の方とも個別にお話をさせていただきました。作業療法士の仕事については、病院のみならず対象者のご自宅に伺って暮らしやすい環境設定や住宅改修にも関わること等を具体的に説明しました。病院を飛び出して仕事をすることや大工さんと相談し、使いやすい手すりの高さを決める等の仕事があることをお伝えすると、保護者の方は驚かれたようでしたが、作業療法士の仕事の広さと奥深さについてご理解をしていただけたようでした。

〇学生とのフリートーク
 4年生、3年生3名に支援してもらいました。解剖学、生理学の教科書を一緒にみたり、アルバイトのこと、ボランティアのことなどお話をしました。


【次回の予告】
9月5日 「暮らしを豊かにする作業療法を体験しよう~道具の工夫で不自由さを補う」
 病気や障害により肘、手、指を動かすことができなくなることがあります。自助具を使うことで、おこないたい作業を再びできるようになります。自助具を使用して、爪を切る、磨くといった作業を体験してみよう。