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脊髄(頚髄)損傷の当事者の方と、その方を担当した作業療法士による特別授業

作業療法学専攻
去る6月9日(日)に、昨年に引き続き、脊髄(頚髄)損傷の当事者である佐久間桃子さん、そして佐久間さんを担当した岡本佳江作業療法士(太田西ノ内病院所属)が1年生と3年生に特別授業をしてくださいました。

佐久間さんとはオンラインでつなぎ、受傷から現在までの生活、作業療法士との関わりについてお話をうかがいました。
 

佐久間さんは高校生の時に頸髄損傷を受傷しており、その当時の年齢に近い学生たちは佐久間さんの生活がどのように変わったのか、その時の心境についてリアルに想像できたようで、食い入るように話を聞いていました。

受傷から10年以上経つ今でも、“未だに障害受容ができていないのかもしれない”といった話があり、障害受容について最近授業で学んだ1年生にとっては、当事者にしか分からない本当の気持ちが分かったようでした。

後半は、その当時外来で佐久間さんの作業療法を担当していた岡本佳江先生にお話をしていただきました。


「お箸でラーメンが食べたい」といった佐久間さんの気持ちを、どう受け取り、どのように形にしていったのか、現場の作業療法士ならではの話に学生たちは目を輝かせて聞いていました。

 
指が動かなくなってもお箸やペンを使うための自助具の体験もしました。
対象者に合わせた自助具の作成?提供には、テノデーシスアクションといった医学的な知識をベースにしていることが分かり、特に1年生は今学んでいる解剖学が作業療法士の仕事にどのように活きてくるのか改めて実感したようでした。
 

3年生は一度臨床実習を経験していることもあり、対象者をイメージしながら、積極的に質問をしていました。
また、1年生に自助具の使い方を教えるなど、学年間の交流も深まりました。

佐久間さん、岡本先生
貴重な特別授業ありがとうございました。

対象者の気持ちに寄り添える作業療法士になれるよう、今回の学びを活かしていきます。



?日本作業療法士協会HP OTのスゴ技「お箸でラーメンが食べたい」をかなえたい
https://www.jaot.or.jp/ot_job/sugoude/detail/58/

?動画(Youtube)
https://www.youtube.com/watch?v=qD-pd0DyxeE