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【理学療法学専攻】卒業生の活躍 from Ecuador vol.6

理学療法学専攻
本学の卒業生で昨年度まで本専攻教員でもあった桂理江子先生が,現在はエクアドルで活躍されています。
桂先生より第6弾メッセージを頂戴しましたので掲載いたします。

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?Hola,todos! ?Como están?
みなさん、こんにちは!元気ですか?

10月も半ばになり、秋も深まりつつあるのではないでしょうか。
日本は食欲の秋ですね。はらこ飯や秋刀魚が恋しいです。
また美しい紅葉も日本の秋ならではの景色。落ち葉で滑らないよう気を付けながらも、金色に色づいた銀杏並木の間を自転車で走り抜けたことも懐かしいです。

エクアドルは、長期に渡り雨が降らず、キトでは9月末に大規模な山火事が発生し甚大な被害を及ぼしました。
ところが、1週間も経たぬうちに毎日雨が降るようになりました。乾季から雨季に季節が変わったようです。
少しずつ季節が移ろうのではなく、ガラリと空気が変わったことに驚いています。
しかし雨季といっても終日降ることはなく、夕方にざっと一雨きて、雨の後は空気がひんやりしています。

さて、今回は先日行った赤道直下の氷河登山についてご紹介したいと思います。
キトから北東に90kmほど行ったところにカヤンベ山はあります。
カヤンベ山はエクアドルで三番目に高い山で、標高は5790mありますが、頂上付近は常に雪に覆われており素人の登頂は禁止されているため、今回は4600mの山小屋から4900mまでを往復するという行程で臨みました。
山小屋からの道のりも去ることながら、4600mの山小屋までも四駆自動車でないと進めないほど、岩々と砂利の中を縫っていくようなところでした。
標高が上がるにつれ、気温が下がり風も強くなりましたが、北半球と南半球の境目を跨ぐことはエクアドルに来てやってみたかったことの一つです。

山小屋に到着後、登山のための身支度を整えたのですが、防寒着を着込むだけで息が上がり、出発前に空気の薄さを実感しました。
標高4600mの世界は強風、乾燥、低温と登山者にも植物にとって生息しやすい環境とは言えないところにもかかわらず、岩の下でひっそりと咲いている高山植物がとても可憐で愛おしく感じられました。
やっとの思いで300mを登り(鼻水が出ても拭く余裕ないくらい息が苦しい)、氷河が目の前に現れたときは感嘆の声をあげましたが、強風にかき消されてしまいました。
気候によって表情を変えるという氷河は大変美しかったのですが、地球温暖化の影響で年々目に見えて溶けているという話を伺うと、ただ美しいと思うだけで終わりにしてはいけないという思いになりました。
  


エクアドルには美しい自然がたくさんありますので、2年のうちに行ってみたいところは数えきれません。
赤道直下にきて氷河を見られるとは思いませんでした。
とても貴重な経験をさせていただいていることに感謝。

?Nos vemos próxima vez! また次回会いましょう!