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教員News(No.16)

作業療法学専攻
ここ最近で刺激を受けたこと(田上義之)

先日、私と学生が興味関心を持っている箸の研究に必要なバネを金属加工の会社に依頼しました。
箸研究に用いるバネは、福祉用の自助具箸の部品です。1対の箸をこのバネで固定することで箸操作が簡単になります。
このバネの強さを段階的に変えることで箸操作がどのよう変化するかを検証するためにバネの製作を依頼しました。

私が無知であったことは否めませんが、ものづくりへのこだわりや1個単位からの受注、教育や研究機関への協力的姿勢、そして技術力(曲げ加工)。
今回の製作依頼を通して日本企業のものづくりへの情熱を感じ、刺激を受けた次第です。

先日参加した国際学会にも多くの医療福祉機器メーカーが出展していました。
医療福祉分野で使用している機器の部品も日本のものづくり産業に支えられています。
このような他分野との交流はとても刺激的であり、自身の立ち位置を見直す契機にもなります。

本学の作業療法学専攻にも、全く畑違いとは言いませんが、作業療法士だけではなく、医師や心理学者、人類学者が教員として在籍しています。
一緒に仕事をさせていただくと視野が広がることを実感します。
同職種で一緒の考えを持つことによる共感や安心感も必要ですが、他職種と交流を持つことで適度に刺激を受け、そこから得られる創造性や発展性も大切だと感じます。

自身の職種の固定観念に縛られすぎないように仕事をして行こうと思う今日この頃です。

追伸:先日参加した国際学会には多くの本学卒業生が口述およびポスター発表をしていました。卒業生からも多くの刺激を受けてきました。